悩みと上手く付き合う方法

仕事に対するやりがいやモチベーションを高める上で重要なのが、日頃の悩みを上手くかわすことだ。
職場で悩みがあれば、業務一つ一つに身が入らなくなってしまう。
反対に、ストレスフリーで働くことができれば、心にも余裕ができ、パフォーマンスもグッと上がるだろう。
悩みの解決にあたって、悩みの種になっている事案そのものへの対策も大事だが、その前に参考にしてほしい事柄がある。
日本には、『森田療法』という、ノイローゼに対する治療方法があるのをご存知だろうか。
それは、例えばこんなものだ。「仕事で悩んでいる」「その仕事が失敗すると、あなたはどうなるだろうか?」「職場での評価が下がってしまう」と、「その悩み、実際に被害があるのか?」と検証していくというものだ。
確かにこれは、ストレスの素を解消するのとは違う。
これは、ストレスと考えてしまいがちな心を検証し、ストレスの原因を消化するものだ。
上記の例でいくと「職場での評価が下がるとどうなるだろうか?」「きっと職場で見下される」「本当にそうだろうか?」と、ひとつひとつ悩んでいることを煎じ詰めていく形になる。
そこにさらに「職場での評価が下がると、実際にあなたは本当にどうにかなってしまうのだろうか?」と問いかけてみると、「確かに、職場での評価は下がるかもしれないが、それでわたし自身の価値が無くなるという訳ではない」という考えができたりする。
これが森田療法の治療方法であり、これはストレスの素になる職場での具体的な事案を解決するのではなく、悩んでしまいがちな心を解消するというものだ。
もちろん、中には実際に解決しなければいけない問題もあるだろう。
問題が明確なら、対策を練るべきだ。
しかし、具体的な不安ではなく、悩んでしまいがちな心が問題なのだとしたら、どうだろうか。
これを放置してしまえば、小さな問題が発生する度に、悩み解消に忙しく動かなければならなくなってしまう。
常に悩みが尽きない人は、ぜひ森田療法を活用して、自身の心と向き合ってみるといいだろう。

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